佐渡ケ嶽親方の長男 琴鎌谷が連勝

 明瀬山を押し出しで破った琴鎌谷(右)=撮影・出月俊成
2枚

 「大相撲夏場所・3日目」(14日、両国国技館)

 佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男で東幕下2枚目の琴鎌谷(21)=佐渡ケ嶽=が初の十両土俵で明瀬山(木瀬)を押し出して破り、無傷2連勝とした。左上手を取って頭を付けて攻勢。我慢比べを制して、最後は右を突きだし決めた。

 初の大銀杏(おおいちょう)。「いつもと違う。重い感じでぎこちない。ひと味もふた味も違う」としみじみ。十両の雰囲気に「これから上がっていこうというところ。かといって何かが変わるわけじゃない」と、気持ちを引き締め臨んだ。

 入門4年、自己最高位で十両を視界に入れる地位まで来た。埼玉栄高の1年先輩、新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=が出世、部屋にも琴手計ら同校後輩が追い上げてきており、上からも下からも刺激を受けたことがプラスになった。「自分が何をやっているんだろうと、と焦りもあった。負けてられないと気持ちで相撲を取るようになった」と力を込めた。

 父で師匠からは「自信を持っていけ」とハッパをかけられている。祖父は元横綱琴桜という角界のサラブレッド。親子3代の夢へ、また一歩前進した。

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