貴景勝、初物づくしVだ 母校から新紫化粧まわし贈呈 令和初の場所で新大関V目指す

 「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)

 夏場所を翌日に控えた11日、新大関貴景勝(22)=千賀ノ浦=がさいたま市の母校・埼玉栄高を訪れ、新化粧まわしを贈呈された。大関昇進の“お祝い”として自身が色を選択可能で、紫を指定した。高貴で最高の逸品を力にして令和初の場所で2006年夏場所の白鵬以来の新大関Vを目指す。この日午前は東京・両国国技館で行われた土俵祭りに大関として初めて参加した。

 気品ある紫色の化粧まわしに貴景勝は感激を隠せなかった。

 「かっこいい。好きな色だし大関以上が紫を着けられる。夢だった。3年間育った埼玉栄の紫のまわしを着けたいと思っていた」

 埼玉栄高OBは関取になればスクールカラーのオレンジの化粧まわしが贈られる。校訓「今日学べ」の言葉が入ったデザインは変わらないものの大関昇進は“お祝い”として自由に色を選択。先輩大関の豪栄道は黒を着用している。貴景勝は相撲界で最も高貴の色とされる紫を指定した。

 「新十両の時もオレンジの化粧まわしを着けて頑張ろうと思い、大関になることができた。また立派な化粧まわしを頂いて次の番付を目指したい」と母校パワーが注入された。

 恩師・山田道紀監督の下、3年間、男を磨いた原点の地。卒業して4年、大関として凱旋した。「恩返ししたい。化粧まわしに合った相撲を取れたら。後輩たちに背中で見せられるように」。目指すは白鵬以来13年ぶり新大関V。「闘争心を持って15日間を取り切りたい」と令和初の場所で大暴れを誓った。

 この日、土俵祭りには大関以上の“特権”として国技館の地下駐車場に自家用車で初めて場所入りした。「少し違う、楽」と笑みを浮かべた。注目を一身に浴び、横綱を目指す戦いがいざ幕を開ける。

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