元関脇・黒姫山の田中秀男さんが死去「デゴイチ」の異名 輪湖キラーで存在感
「デゴイチ」の異名で呼ばれた大相撲・元関脇黒姫山の田中秀男氏が25日午後10時30分、死去した。26日、日本相撲協会から発表された。病名は肺炎。70歳だった。
新潟県出身で、立浪部屋に入門し1964年3月場所で初土俵。1969年7月場所で新入幕を果たした。強烈なぶちかましを武器にしたことから蒸気機関車の代名詞「デゴイチ」と呼ばれた。上位陣に強く、横綱北の湖に8勝26敗、輪島に7勝24敗など土俵を沸かせた。金星は6個、殊勲賞を4回受賞した。
現役引退後は年寄武隈などを襲名し、親方として指導。2013年九州場所で定年退職していた。
孫の田中山(境川)が18年春場所で初土俵を踏み、三段目で相撲をとっている。
通夜は4月30日午後6時、告別式は5月1日午前11時半、いずれも回向院本堂(東京都墨田区両国2の8の10)で行われる。喪主は妻の田中久美子さん。