伊藤美誠 中国の底力痛感「これだけ練習してもまだ…」3回戦敗退

女子シングルス3回戦 孫穎莎(手前)にポイントを奪われ、ぼうぜんとする伊藤美誠=ブダペスト(共同)
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 「卓球・世界選手権」(24日、ブダペスト)

 女子シングルス3回戦で、世界ランク7位の伊藤美誠(18)=スターツ=は、中国次世代エース候補の孫穎莎(18)に1-4で完敗し、姿を消した。

 大舞台で卓球王国の牙城を崩すことはできなかった。孫穎莎に3ゲーム続けて奪われた後、第4ゲームはマッチポイントをしのいで15-13と一矢報いたものの、パワフルなボールに終始押される形となった。

 同学年の孫とは昨年のドイツ・オープンで敗れて以来の対戦となったが、「いろんなもので上回られた。ここは本当に実力差で負けたなと思う」と完敗を認めた。「前は波がすごくあったけど安定してきて、パワーボールでもコース取りがすごく良くて、(戦術の)切り替えも早くなってる」と相手の成長スピードに驚いた様子だ。

 伊藤は昨年12勝8敗と中国勢に勝ち越し、「中国選手にも実力で勝てるようになってきた」と自信をつけていたものの、ライバルの進化も止まっていなかった。

 「自分も実力が上がっているし、孫穎莎選手も上がっている。孫穎莎選手が10だとしたら、自分は5くらいしか上がってないので、そこの差で負けた。練習量も質も高いと思う」と脱帽。「自分も練習量はやってきたつもりだけど、これだけやってもまだかと…。逆に悔しいですね。これからまた頑張ろうと思いました」と、来年の東京五輪に向けて、打倒中国への新たな課題を見いだしていた。

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