大迫傑の苦言に陸連反論「誤解がある」 推薦枠の利用「例がない」と説明
男子マラソン日本記録保持者の大迫傑(27)=ナイキ=が23日、自身のツイッターを更新し、日本選手権1万メートル(5月19日、ヤンマースタジアム長居)への推薦枠申請を日本陸連に却下されたことを明かした。推薦枠規定の曖昧さや強化委員所属チームへの優遇を指摘し、「陸連を私物化するのはやめた方がいいと思う」と苦言を呈した。
日本陸連の河野匡・長距離・マラソン・ディレクターはアジア選手権開催地のドーハで取材に応じ、日本選手権への出場は参加標準記録Aに達した選手が優先で、推薦枠の利用は「ほとんど例がない」と説明。「特別扱いじゃなく、公平性を担保しないと。(間に人が入って、本人に)ちゃんと伝わってなかったようだ。誤解がある」と述べた。
河野ディレクターによると参加標準記録Aを既に20人が突破済みで、資格獲得者はさらに増える可能性がある。30人に満たなかった場合は記録上位者から追加され、26番目の大迫も可能性はあるという。
推薦枠はアテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストで、一時競技を離れていた室伏広治が、リオ五輪出場を懸けて臨んだ16年日本選手権出場の際に使われた例がある。