張本智和が“一人二役” 相棒の中国語通訳も務めた

 男子ダブルス1回戦を突破した張本(右)、木造組=ブダペスト(共同)
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 「卓球・世界選手権」(22日、ブダペスト)

 男子ダブルス1回戦が行われ、全日本王者の張本智和(15)=木下グループ=、木造勇人(19)=愛知工大=組がロシアペアを4-2で下し、2回戦に進んだ。試合後には中国メディアから取材を受け、張本が通訳する場面もあった。

 木造は世界選手権初出場とあって、緊張からか序盤はミスが目立ったが徐々に順応していった。4学年下の張本は「(木造は)いつも緊張しているので(これくらいは)大丈夫だと思います」と普段通りの“先輩いじり”でニヤリ。木造も「その通りです」と笑いつつ、「これが世界卓球(の雰囲気)だと感じられたので、次の試合は大丈夫かなと思う」と感触をつかんだ様子だ。

 日本が誇る注目の若手ペアに対し、ライバルからも熱視線が集まっている。試合後の取材エリアでは日本の中継局やテレビ各局、新聞社、国際卓球連盟(ITTF)などが殺到し、中国メディアにも呼び止められて取材を受けた。通訳はいなかったが、両親が中国出身である張本が質問を日本語に訳し、木造が日本語で答えたコメントを中国語に翻訳。“一人二役”で試合後の感想を熱っぽく伝えた。

 張本、木造ペアは17年の国際大会で世界王者の樊振東、許シン組(中国)から2度も大金星を挙げている。張本は「中国ペアに勝ってから、ダブルスでも(中国の)取材を受ける機会が増えました」と明かした。

 メダル獲得を目指す今大会は、中国ペアと当たるとすれば準決勝以降となる。初戦はやや不安を残しただけに、張本は「今日は(いい時の)20%くらい。いいボールもあったが、全てのボールが良くないとトップにいけない。まだまだできると思う」と次戦に向けて修正を誓った。

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