代打で再結成の前回王者・石川&吉村組が3回戦進出 初戦ピンチで「終わったと思った」

 「卓球・世界選手権」(22日、ブダペスト)

 13年大会から4度目の出場となる“おしどりペア”が2連覇に向けて発進した。混合ダブルスは2回戦まで行われ、前回17年大会王者で大会直前に急きょ再結成することになった石川佳純(26)=全農=、吉村真晴(25)=名古屋ダイハツ=組は順当に勝ち進んだ。

 初戦はミスを連発して1ゲーム目を奪われ、吉村が「終わったと思った」と振り返るほど苦しい立ち上がりだったが、そこから4-1と挽回。すると2回戦はそれがウソだったかのように、最初のヤマ場と位置づけていた北朝鮮ペアを4-0のストレートで下した。石川は「初戦は2人とも堅くなってしまってミスが出てしまったが、逆にそれが良かったかな。反省もできたし、初戦うまくいってたら2試合目のようなプレーはできなかった」と前向きに捉えた。

 前回世界王者は崖っぷちからの再結成だった。1月の全日本選手権などで低調だったため世界代表には選出されず、当初は石川と張本智和(木下グループ)組でエントリーしていた。しかし、大会前に張本が右手薬指を痛めた影響で混合ダブルスをキャンセル。緊急事態で白羽の矢が立ったのが、石川と長年ペアを組んでいる吉村だった。

 “代打”での再結成となったが、石川は「なかなか同じペアで4大会出ることはない。うれしいし、このチャンスを生かせるようにしたい。前回王者だけど、チャレンジャーの気持ちを忘れずにどんどん相手に向かっていく試合をしたい」と気合十分。吉村は「あさって(3回戦)も石川さんに貢献できるように頑張りたい」と言って石川を笑わせるなど、コート外でもコンビネーションの良さをうかがわせた。

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