横綱白鵬 日本国籍取得手続き開始 モンゴル国籍離脱を申請

 大相撲の横綱白鵬(34)=宮城野=が日本国籍取得の手続きを開始したことが17日、分かった。この日、モンゴル主要紙が同国国籍の離脱を同国政府に申請していることを報じ、本人も東京・大田区での春巡業で「あとは結果を待つだけ」と認めた。史上最多42度の優勝を誇る大横綱は引退後、親方となるために必要な日本国籍を取得する意向を示していた。

 17日付の複数のモンゴル主要紙が白鵬の国籍離脱申請を報じた。オドリーン・ソニン紙によると、横綱は申請を先週、大統領府に提出した。モンゴル出身の元小結旭鷲山で同国相撲協会のダバー・バトバヤル会長もこの日、本人から申請を聞いたと明らかにした。

 外国出身力士が親方になるには日本国籍が必要となる。白鵬は以前から引退後も角界に残ることを見据え、モンゴル国籍を離脱して日本国籍を得る意思を示してきた。

 昨年4月9日、最愛の父・ムンフバトさんが亡くなった。モンゴル相撲の横綱でメキシコ五輪にレスリングで出場し、同国に初のメダルをもたらしたモンゴルの英雄だった。愛息の国籍変更には難色を示していたが、2年程前には容認していた。

 父の死から1年。同じくモンゴルの英雄でもある白鵬は、同国内での反発も覚悟の上で、決意を固めた。

 この日、白鵬は春巡業先の東京・大田区で取材に応じた。「あとは結果を待つだけと思います」と明言。日本国籍取得の手続きを両国で開始し、結果を待っている状態であることを認めた。

 一方で「今はまだこの時点でこうです、ああですと言うのはまだ早い。両国のこともあるから。こういう形でニュースになるのはちょっとびっくり。今は私の口からはこれ以上のことは言えない」とまだ途中経過であり慎重な口ぶりだった。

 07年に日本人の紗代子さんと結婚し、子どもも4人おり、早期の手続きが見込める。日本国籍保有なら著しい功績が認められ、現役時代のしこ名を名乗る「一代年寄・白鵬」が贈られる可能性はある。

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