荒磯親方感謝のあいさつ 故郷・茨城で3100人が大「稀勢の里」コール
「大相撲・春巡業」(14日、西部総合公園体育館)
今年1月の初場所で引退した大相撲の元横綱稀勢の里の荒磯親方(32)が14日、出身県の茨城・常陸大宮市で行われた春巡業に登場。地元の大応援に対し、感謝のあいさつを述べた。故郷3100人が喝采し“稀勢人気”の健在ぶりを見せた。
スーツ姿で土俵に立つと「稀勢の里ー」の大コール。「背広姿、似合うぞ」など温かい声援でねぎらわれた。
「茨城の方にはたくさん応援をいただき、おかげで横綱に昇進することができました。(今後は)みんなに愛される横綱、大関を育てられるように頑張りたい」と、土俵上で晴れやかな表情。左腕の負傷で故郷の巡業もなかなか来られなかった。「感謝の気持ちを伝えられて良かった」とケジメを付けた。
弟弟子の大関高安の稽古相手を務めるため現在も稽古を欠かさない。分厚い胸板、下半身の筋肉もパンパン。「状態を上げています。張ってますね、体が。四股、すり足。辞めてから楽しい。疲れないしね。何番でも来いという気持ち」と、現役時代と打って変わり冗舌だった。