【柴田亜衣のゴールドアイ】切り替えが難しい個人メドレー

 「競泳・日本選手権」(3日、東京辰巳国際水泳場)

 7月の世界選手権(韓国・光州)代表選考会を兼ねて行われ、女子200メートル個人メドレー決勝は、17年世界選手権銀メダリストで女子のエース大橋悠依(23)=イトマン東進=が2分9秒27で3連覇を果たし、世界選手権代表1号に内定した。2位の大本里佳(イトマン)も代表入り。今井月(コカ・コーラ)は3位で、この種目での代表入りを逃した。男子100メートル平泳ぎは小関也朱篤(27)=ミキハウス=が6連覇を果たすも、個人での派遣標準記録は切れなかった。

【柴田亜衣のゴールドアイ】

 大橋選手は2分8秒台は出したかったはずで、タイムとしては悔しいでしょう。苦手とする平泳ぎは良かったと思いますが、得意の背泳ぎで最後にちょっと詰まったかな、という印象を受けました。

 個人メドレーの難しさは、一種目ごとに切り替えていかなくてはならないところにあります。最初のバタフライも悪くなかっただけに、もっとリードしたいと考えていた背泳ぎとの歯車がかみ合わなかったこともあるでしょう。

 隣の大本選手が積極的にいっていたから、もしかしたら影が視界に入ったり、気づかないうちに力みや焦りとして出たことも考えられます。とはいえ、苦手なところはうまく泳げていましたし、反省するばかりのレースではありません。

 小関選手は悪くても58秒台と踏んでいたはずで、力んでいた感じもしました。大橋選手にしても小関選手にしても種目が残っています。自分なりに納得するレースを目指し、気持ちを切り替える時間は十分にあります。(04年アテネ五輪女子800メートル自由形金メダリスト)

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