紀平梨花、演技直後に「まあ、良かった」 北京五輪へ「まだまだ目標は高いところに」

フリー演技を終えて声援に応える紀平梨花=さいたまスーパーアリーナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・世界選手権」(22日、さいたまスーパーアリーナ)

 女子フリーが行われ、SP7位からの巻き返しを狙う紀平梨花(16)=関大KFSC=は3回転アクセルに2本挑み、1度着氷させた。フリー152・59点、合計223・49点だった。演技終了直後にリンク上で「まあ、よかった」と自分に言い聞かせるように話した。

 冒頭の大技、3回転アクセル-3回転トーループは見事に着氷し、歓声を浴びた。惜しくも次の単独での3回転アクセルは転倒してしまったが、残りのジャンプはしっかりと決めた。

 フリー自己ベストの154・72点には届かなかったが、冒頭の3回転アクセルからの連続ジャンプで出来栄え点で2・86点の加点を得て、この要素だけで15・06点を稼いだ。単独の3回転アクセルは転倒による1点の減点、さらに出来栄え点で3・66点の減点があった。

 残りのジャンプは1点以上の加点を得て、さらにスピン・ステップシークエンスは最高評価のレベル4を獲得。転倒以外はほぼ完ぺきな演技だった。

 演技終了直後に何度かうなずき「まあ、良かった」と口にしたという紀平。このうち「まあ」の部分が2本目のアクセルをさしているのだという。報道陣に対して「よかった、が、全体のこと。アクセルは2本やりたかったので、(挑んだことに)悔いはない。全体を通していい演技だった」と振り返った。

 シニア転向のシーズンでGPファイナル、四大陸選手権を制し、存在感を示した。「まだまだ目標は高いところにある。満足せずにどの試合もやり切ったと思える波のないシーズンを続けて、オリンピックまでいきたい」と2022年を見据えた。

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