重圧はねのけ“逆転の紀平”なるか 紀平梨花は苦心の調整 3A6度成功も
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「フィギュアスケート・世界選手権」(22日、さいたまスーパーアリーナ)
女子フリーを前に、公式練習が行われ、SP7位からの巻き返しを狙うGPファイナル女王の紀平梨花(16)=関大KFSC=は、演技冒頭に2度組み込むトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を入念に確認。回転が抜ける場面が目立ち、重圧を感じさせた。
曲を掛けた練習でも、冒頭のトリプルアクセル-3回転トーループで転倒。続く単発のトリプルアクセルは2回転半となった。3回転ループも2回転となり、両太ももを叩く場面があった。ギリギリまで氷上に残り、最後に挑戦したトリプルアクセルも転倒。練習の中でトリプルアクセルは6度成功させたが、苦心の調整となった。
今季フリー「ビューティフル・ストーム」は、ここまで国内外8戦すべて1位。6・58点差の5位から優勝した昨年11月のNHK杯を含め、4度の逆転劇を演出してきた。世界選手権の女子シングルで10点以上を逆転した例はない。最大逆転劇は昨年大会のオズモンド(カナダ)の7・54点差。女子史上最大の逆転劇へ、ミラクルプログラムとともに挑む。