羽生結弦【一問一答】第一声での「悔しい」は封印「書かれるのもちょっと嫌だな」
「フィギュアスケート・世界選手権」(21日、さいたまスーパーアリーナ)
男子SPが行われ、右足首じん帯を損傷した昨年11月のロシア杯以来、4カ月ぶりの復帰戦となったソチ、平昌五輪金メダリストの羽生結弦(24)=ANA=は、冒頭の4回転サルコーが2回転で0点となり、94・87点で3位発進となった。羽生との一問一答要旨は次の通り。
-振り返って。
「いや~もう久々に頭が真っ白になりました。ミスは仕方ない。この気持ちを明日の練習で出し切らないようにして、明後日にぶつけたい」
-久々の日本での演技になった。
「ちょっと、気張りすぎたかな。受け止めたいなという気持ちもありました。自分にはいろんな経験値があるので、いろいろ使っていかないといけなかった」
-サルコー失敗の原因は。
「6分間練習でなかなかタイミングが合わなくて、ちゃんとできたのは1回しかできなかったというのが不安材料になったかな。自分のスペースを見つけきれなかったのもある。でもそこは謙虚になっちゃいけない。自信を持って、もっと王者らしくいないとダメだなと思った」
-いつもなら「悔しい」って言う展開だと思うが。
「いや~めちゃくちゃ悔しいですけど、1面に『悔しい』って書かれるのもちょっと嫌だなって(笑)。あ~でも『頭が真っ白になった』が1面に書かれるのか。書かないでくださ~い!(笑)」
-フリーへ。
「この埼玉の地で僕SPで1回ミスって、悔しい思いになる世界選手権は、2回目なので、しっかりその経験を使いたいなと思います」
※記者会見で
「SPは悔しい気持ちでいっぱい。大きなミスをしたので、一生懸命出来ること、やるべき事を積み重ねたい。この2人(チェン、ブラウン)、素晴らしいスケーターと一緒にトップ3に入れてうれしい。ジェイソン選手は今年から同じクラブで一緒に練習して、スケーティングのうまさ、表情の豊かさ、体の柔らかさ、いろいろインスパイアされている。ネーサン選手も、彼と一緒に戦うことを非常に楽しいと改めて感じた。戦う機会をもっと増やしたいと改めて感じるし、フリーも楽しみたい」
-チェンと戦うことの楽しさとは
「強い選手と戦うことはやっぱり楽しい。そういうところが1番スケートが上手くなりたいというモチベーションになる。実際に(チェンが参考記録ながら世界最高得点を出した)全米選手権の演技を見て、この演技に勝ちたいと思って練習してきたので」