白鵬、無傷9連勝 先場所“因縁”の御嶽海にリベンジ!!

 「大相撲春場所・9日目」(18日、エディオンアリーナ大阪)

 横綱白鵬が小結御嶽海を寄り切って、ただ1人、無傷の9連勝に伸ばした。先場所、初日からの連勝を10で止められ、そこから3連敗し途中休場に追い込まれた“因縁”の相手を厳しい攻めで突破。42度目の優勝へ隙は与えない。横綱鶴竜、大関高安、平幕逸ノ城、碧山の4人が勝ち越しを決め1敗で追う。大関とりに挑む関脇貴景勝は平幕千代大龍を突き落とし7勝目(2敗)。10日目は横綱鶴竜戦が組まれ、いよいよ運命の上位戦が始まる。

 みじんの隙もない白鵬の厳しい攻めだった。右で張って右上手。本来の右四つとは逆でも組み止めれば優位。じっくり御嶽海を追い詰め、左まわしを引いて盤石。先場所、苦杯をなめた難敵を完璧に料理した。

 「まわしをとろうと思った。慌てず時を待った感じ」と、狙い通り。先場所の負けで気を引き締めたかと問われると「そうなんでしょうね」と、余裕の笑みを浮かべおどけた。

 “因縁シリーズ”の初戦を突破した。先場所は初日から10連勝でトップを独走。11日目、負傷休場から再出場した御嶽海を迎えた。じっくり見て構えたところを速攻に屈し、そこから暗転。玉鷲、貴景勝と3連敗を喫し、途中休場に追い込まれた。同じ過ちを繰り返さないのが最強横綱たるゆえん。御嶽海の横綱戦連勝も4で止め、リベンジも果たした。

 先場所から体重は4、5キロアップ。「もとに戻ってきた。筋肉量が増えた。力がある分、スピードがある」と体調面に不安がない。八角理事長(元横綱北勝海)は「右四つでいくとおっつけられるから左四つでいった。厳しい相撲」と技術と強さにうなった。

 10日目の相手はまた“因縁”の相手。先場所の優勝を明け渡した玉鷲だ。「締めていきます」。ギアを全開にした白鵬が平成最後の賜杯へ向け、一直線だ。

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