玉鷲 貴景勝押し切った 連続出場史上13位1156回

 「大相撲春場所・5日目」(14日、エディオンアリーナ大阪)

 玉鷲が貴景勝を押し出した。一歩も引かず、先に引いたのは貴景勝。「やられる前にやり返そうと思った」と関脇対決を制した。

 番付に初めてしこ名が載った04年春場所からの連続出場が1156回、大旺と並び史上13位となった。「何回も休もうと思ったことはある。体よりも心が折れるかなと思ったことがある」と話すが、師匠の片男波親方(元関脇玉春日)によると「目標があると力が出るタイプ」という。

 2月17日に愛知県蒲郡市の元横綱玉の海の墓前に優勝を報告。師匠は「風が強かったので、先にろうそくに火をつけて線香につけようと。ろうそくが溶けて手にかかっているけど、熱いとひと言も言わない。今は線香をつけるのが目的、ということなんでしょうね」と明かす。

 2桁勝利、その先の大関へ…。目標が多いほど力が湧く。

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