御嶽海の壁!大関とり立ちはだかる ライバル貴景勝に5連勝 すっぽんパワーさく裂

 「大相撲春場所・3日目」(12日、エディオンアリーナ大阪)

 小結御嶽海が大関とりを目指す関脇貴景勝を寄り切り、2勝目。出世を争うホープ同士の一番を制した。貴景勝は初黒星。3場所ぶり42度目の優勝を狙う横綱白鵬は魁聖を寄り倒して3連勝。横綱鶴竜は遠藤を押し出して2勝目を挙げた。大関陣は豪栄道が錦木を渡し込みで退け3連勝を果たしたが、高安は初黒星、かど番の栃ノ心は2敗目を喫した。先場所優勝の関脇玉鷲は妙義龍に突き落とされ、1勝2敗となった。

 場所の主役を張る22歳の前に、26歳のホープが立ちはだかった。立ち合い、出遅れた御嶽海だが、貴景勝の突き押しに一歩も引かない。逆に相手が引いたところに素早く右を差し込み、盤石の寄り。出世を争う宿敵に強さを見せつけ、「引かせることだけを考えた。良かったんじゃないか」と息をついた。

 これで貴景勝に5連勝。この日の朝稽古後にはライバル意識について「ありますよ。年は4つ離れているけど、一緒にやっていくというのはある」と認め、注目の一番に「しっかり白黒をつけたい」と気合を入れていた。自身は昨年の名古屋場所で初優勝を果たし、先に大関とりに挑んだが失敗。そう簡単に大関昇進の壁を突破させるわけにはいかない。

 前夜は「すっぽん」で精をつけた。宿舎近くにあり、毎年の大阪場所で口にするという。「血も飲んだよ。6人で行って5人前。自分が(すっぽんの)うまいところを食べて、あとの雑炊、ラーメンを(人に)食え、食えって」と笑い、「コラーゲンもめちゃくちゃ多いから、お肌がつるつる。すっぽんパワー、定番ですね」。出世争いで先をいく貴景勝に“かみつき”“離れず”しっかりと食らいついていくつもりだ。

 先場所で痛めた左足の影響で場所前に相撲をとる稽古をできず、ぶっつけで本場所に臨んでいる。「まだ立ち合いがちょっとね、でも、もうちょっとしたら慣れると思う。いい緊張感をもっていければいい」。不安をぬぐい去ったその視線は、2度目の賜杯をにらんでいる。

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