「平仲VS赤井」有名ファイター子息対決実現 東京五輪出場目指しアマ合宿

 アマボクシングの日本代表候補合宿は2日、東京都内の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)でマスボクシングなど実戦形式の練習を行った。約40人が集結した今回の合宿には、元WBA世界スーパーライト級王者、平仲明信氏の長男でウエルター級の信裕(芦屋大)と“浪速のロッキー”として人気を博した俳優の赤井英和の長男で、ミドル級の英五郎(赤井組)も参加。重量級の2人はマスボクシングで手合わせした。

 昨年の全日本社会人選手権で初優勝した赤井は、合宿初参加に「これだけ大勢の練習は初めて。シャドーや柔軟体操でも刺激になる」と目を輝かせる。小学6年から11年間を米国で暮らし、アメリカンフットボールの選手として活躍した。大学進学後にボクシングを始め、昨年6月に大学を卒業。現在は東京の帝拳ジムや東農大で練習を重ねている。

 2020年東京五輪は「前は登山をしたことないのにエベレスト(に挑戦するよう)だったけど、今は靴や道具をそろえて麓まできた感じ」と少しずつ明確な目標になってきた。父は「自分のやりたいようにと言っている」と言い、マイペースで一歩ずつ階段を上っている。

 また、父が1984年のロサンゼルス五輪に出場している平仲は「(ボクシングで)初の親子オリンピアンになりたい」と夢を描く。父譲りの攻撃的なボクシングが持ち味だが、大学最後となった昨秋の全日本選手権で8強に終わったため「今年は限られたチャンスをものにしたい」と不退転の決意だ。

 父からは「自分に厳しくしないと勝てないぞと言われている。(アマもプロも)両方経験しているので、わかるんだと思う」とストイックな姿勢を教えられているという。偉大な父を持つ赤井とは「お互いプレッシャーがあると思う」と共感する部分もあり、切磋琢磨(せっさたくま)で東京五輪を目指している。

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