錦織、決勝進出ならず「悔しい」 バブリンカとのハイレベルな打ち合い一歩届かず

 「男子テニス・ABN・AMROワールド」(16日、ロッテルダム)

 シングルス準決勝が行われ、第1シードで世界ランキング7位の錦織圭(29)=日清食品=は、四大大会3勝で同68位のスタン・バブリンカ(スイス)に2-6、6-4、4-6で競り負けた。3年ぶりのツアー優勝を果たした今季開幕戦のブリスベン国際に続く決勝進出はならなかった。

 錦織は10度目の対戦となったバブリンカとのハイレベルな打ち合いに屈した。第2セットで流れを引き寄せかけたが、最終セットで4-5からの第10ゲームをブレークされて力尽きた。「チャンスがあった分、悔しい」と唇をかんだ。

 立ち上がりからラリーで左右に深く打ち込まれ、四大大会3勝を誇る難敵の片手打ちバックハンドの鋭いショットに苦しみ、主導権を握られた。「相手の好きな打点やコースに打ってしまい、うまくプレーできなかった」と後手に回った第1セットを2-6で失った。

 全豪オープン準々決勝で右太もも痛のために途中棄権して以来約3週間ぶりの実戦で決勝には届かなかったが、第1シードにふさわしい安定したプレーを披露した。「ストロークはすごく良くなっている。調子はいいので、このままいきたい」と手応えもつかんだ。

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