暴力の三段目力士引退 鳴戸親方は3カ月報酬減

 日本相撲協会は8日、東京都墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、鳴戸部屋の三段目力士が未成年の弟弟子に柔道の絞め技をかけるなど暴力を繰り返していた問題で、三段目力士から引退届が提出されたため同日付で受理した。師匠の鳴戸親方(元大関琴欧洲)は3カ月の報酬減額10%の処分。

 調査した協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)は20歳の三段目力士について、行為が危険で悪質だったとして「引退勧告相当」の意見を八角理事長(元横綱北勝海)に答申した。理事会でも引退勧告に相当すると確認。協会は今後も、悪質な事案に厳しい処分を科す方針を示した。

 コンプライアンス委は鳴戸親方について「部屋が仮設の状態で留守の時間が多く十分に監督ができていなかった」と指摘。同親方は改善報告書を提出し、部屋のマネジャーを1人増員する案も提示したという。また、三段目力士の指示を受けて暴力を振るった成人の弟弟子の他に、未成年の弟弟子の関与が判明。成人の弟弟子には注意、未成年には指導を与えることも決議した。

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