大坂なおみ、全豪初4強進出 世界7位にストレート勝利「怒らずにプレー心掛けた」

女子シングルス準々決勝でポイントを奪い、ガッツポーズする大坂なおみ=メルボルン(共同)
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 「テニス・全豪オープン」(23日、メルボルン)

 女子シングルスの第4シード、世界ランク4位の大坂なおみ(21)=日清食品=が、準々決勝で第6シードで世界ランク7位のエリーナ・スビトリナ(24)=ウクライナ=を6-4、6-1のストレートで勝利し、自身初の4強入りを決めた。グランドスラムでは優勝した全米オープンから12連勝となった。

 試合を終えてバナナをほおばりながらファンのサインにも応じた大坂は、コート上での勝利者インタビューを受け、「安定したプレーを心掛けました。相手は非常にいい選手ですし、けがをしたのは気の毒なことでしたが、彼女がけがをした状態でも大変な試合でした」と振り返った。

 自身のプレーについては「私は怒らずにベストを尽くすことだけを考えました。前の2試合ではそれがうまくいかなかったので、きょうはそれが目標でした」と苦笑いを浮かべた。

 過去の対戦は2勝3敗、直近も2連敗と分が悪かったスビトリナも、力強いストロークで圧倒した。

 第1セットでは、第5ゲームまでお互いにサービスをキープすると、第6ゲームから試合が動く。大坂がブレークに成功すると、第7ゲームはスビトリナがブレークバックして追いつく。大坂は直後に再びブレークして5-3として絶好のサービスゲームを迎えたが、ここもスビトリナのブレークバックを許して追いつかれた。

 ブレークの応酬で目が離せない展開も、5-4で迎えた第10ゲームのリターンでは、40-0とリード。しかし、3本連続で相手にポイントを取られると、大声を出して発奮。40-40からアドバンテージをつかむと、最後はスビトリナのショットがネットにかかり、このセットを6-4で先取した。

 これで勢いに乗った大坂はサービスから始まった第2セットも先にブレークに成功し、3-0とリード。ここでスビトリナがメディカルタイムを取って、トレーナに首や肩のマッサージ治療を受けたが、その直後のスビトリナのサービスゲームもブレークし、4-0とリードを広げた。

 その後2ゲームはお互いにキープ。5-1となった大坂のサービスは、この試合8本目のエースを決めて、40-30とマッチポイントを握ると、最後も強烈なサービスで相手を崩して、ストレートで勝利を決めた。

 準決勝では世界16位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)と同8位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)の勝者と対戦する。ウィリアムズとは全米決勝で戦ったが「2人とも対戦したことはある。すばらしい選手です。ですから難しい試合になると思います」と話した。

 英語でインタビューに応じていた大坂だが、最後はテレビカメラに向かって「おじいちゃん、誕生日おめでとう」と日本語でキュートな笑顔を浮かべてメッセージを送っていた。

 大坂は1、2回戦をストレート勝ちすると、3回戦で世界ランキング27位の謝淑薇(台湾)に5-7、6-4、6-1で逆転勝ち。4回戦は同12位のアナスタシヤ・セバストワ(ラトビア)に4-6、6-3、6-4で勝ち、初の8強入りを果たしていた。

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