福島が東北勢悲願の初V!区間賞・相沢「箱根駅伝の借りを返せた」

 「第24回全国都道府県対抗男子駅伝」(20日、広島市平和記念公園前発着=7区間48キロ)

 福島が2時間19分43秒で、平成最後の大会で東北勢として初の栄冠に輝いた。福島は序盤から上位争いに加わり、25秒差の2位でたすきを受けた最終7区で相沢晃(東洋大)が首位に躍り出て逆転し、そのまま駆け抜けた。群馬が過去最高の2位と健闘し、7度の優勝を誇る長野が3位。地元の広島が4位、2連覇を目指した埼玉は17位にとどまった。

 幾多の名ランナーを輩出してきた福島が、名実ともに長距離王国の座を手に入れた。アンカーの相沢が両手を広げて初優勝のゴールに飛び込むと、たちまち歓喜の輪が広がった。「大学に入ってから初めての優勝なのですごくうれしい」

 2日の箱根駅伝4区で規格外の区間新記録をたたき出し、東洋大の往路優勝に貢献した相沢。そこからわずか18日だが、疲れをみじんも感じさせない快走で群馬との25秒差を逆転した。「どんな位置でもらっても絶対に1位でゴールすると決めていた」。区間賞も獲得し「箱根駅伝は総合3位で悔しい思いをしていたので、その借りを返せた」と喜んだ。

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