柔道の日本男子が16日、東京都多摩市の国士舘大での強化合宿を報道陣に公開し、世界選手権66キロ級を2連覇中の阿部一二三(日体大)は「2018年の自分を超える。隙を埋めて、勝負に勝ち続けたい」と新たな1年に決意をにじませた。
乱取り中心に3時間の稽古に励んだ。豪快な担ぎ技が徹底的に研究されて思うように投げられない場面が増えてきた阿部は、数年前から磨いている得意の右とは逆の左組みの技を今年は実戦で試す考えで「新しい自分をどんどん出していきたい」と意欲的だった。
井上康生監督は「原点回帰」をテーマに「勝負に対する執念と日本代表としての誇り」の重要性を強調した。