小4張本美和の快進撃ストップ…3日間計10試合でグッタリ「楽しかったが悔しい」

ポイントを奪われ悔しそうな表情を見せる張本美和=丸善インテックアリーナ大阪(撮影・山口登)
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 「卓球・全日本選手権」(16日、丸善インテックアリーナ大阪)

 女子シングルスで、今大会最年少10歳7カ月の張本美和(木下グループ)は2回戦で池上玲子(愛媛銀行)に3-1で勝利したが、3回戦は朝田茉依(同志社大)に1-3で敗れた。小学4年でのシニア2勝は、2011年大会の平野美宇の最高記録に並んだ。

 快進撃を続けていた張本美だったが、ついに力尽きた。2回戦で社会人カットマンを攻略し、3回戦の相手も大学生カットマン。元々カット打ちは得意だが、初めて体感する回転や変化に対応しながらラリーを返し続け、体力も頭脳も極限まですり減らした。

 プレーは大人顔負けとはいえ、まだ小学4年生。「体力的にはまだ大丈夫だけど…」と言うものの、3日間で3種目計10試合を戦い抜いた心身ともに疲労は隠せない。試合後の取材を終えると、後ろのベンチで一時的に横になるほど疲れ切った様子だった。

 それでも小学4年で最多タイとなる2勝を挙げ、「記録に並べてうれしい」。ジュニアの部は4回戦敗退となったが、初めての全日本選手権で確かな爪痕を残した。「自分の想像以上の試合ができた」と振り返り、「すごく楽しかったけど、負けるとやっぱり悔しい。まだ足りないものがあったし、また次の全日本で頑張りたい」と雪辱を期した。

 また、尊敬する兄智和に対しては「自分は負けてしまったけど、全種目優勝を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。

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