同期・稀勢の里が引退 琴奨菊が20秒絶句のち涙 史上最多67回目の対戦ならず

 「大相撲初場所・4日目」(16日、両国国技館)

 引退した稀勢の里と同期の琴奨菊(佐渡嶽)は松鳳山(二所ノ関)に寄り切られ、2勝2敗となった。「力でいってしまった。イケイケになったかな」と反省。盟友の引退の影響については「自分は自分なんで。聞いた時は涙が出たけど、それを言ったら横綱に失礼」と、きっぱりと否定した。

 豊ノ島を含めて同期3人で切磋琢磨してきた。今場所前には3人で稽古も行った。改めて稀勢の里について「どんな存在だった?」と問われると、約20秒間絶句した後、涙がこぼれた。「負けないようにと…」-。

 順調にいけば、今場所で幕内の対戦回数記録の最多を更新する67回目の対戦が実現するはずだった。「楽しみだったんですけどね。自分の成長を試せる相手だった。勝てば相撲がノっていったし、負けたら悔しい。自分はそうやってきたので」と名残惜しみつつ「明日からもう1回、気持ちを入れ直して頑張っていきたい。一緒に盛り上げてきたんで。底力を見せたいという気持ち」と、盟友の分も土俵を盛り上げていく覚悟を示した。

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