大坂なおみ、58分圧勝 四大大会連勝へ万全の初戦突破「いいプレーできた」
「テニス・全豪オープン」(15日、メルボルン)
夜のセンターコートに組まれた注目の初戦で、ひときわ大きな打球音を響かせた。大坂は昨夏のシティ・オープンで敗れたリネッテを打ち合いで圧倒。わずか58分で退け「こんな多くの観客の前で勝ててうれしい」と愛きょうある笑顔を振りまいた。女子シングルスで日本勢初優勝を飾った昨季の全米オープンに続く四大大会2連勝に向け、幸先いいスタートを切った。
第1セットは2-1の第4ゲームでサービスゲームを奪われたが、すぐに気持ちを切り替えた。続くゲームで集中し、フォアハンドのリターンエースをたたき込むなど1ポイントも落とさずにブレークに成功。その後は危なげなかった。切れのあるサービスエースを6本決め、強打で左右に振り回し、肩で息をする相手に対して格の違いを見せつけた。
オフには体を引き締めるだけでなく「私は精神的に3歳児のようなところがある。人間的に成熟することが最大の目標で、そこに向き合ってきた」と言う。時折、試合中に顔をのぞかせる精神面の乱れを課題に挙げるが、落ち着いた試合運びを貫き「とても緊張したけど、プレーするにつれて気持ちよくできた。いいプレーができた」と安ど感を漂わせた。