「大相撲初場所・３日目」（１５日、両国国技館）

　初日から３連敗を喫し、相撲人生の岐路に立たされている横綱稀勢の里は午後７時ごろ、所属する都内の田子ノ浦部屋に車で戻った。車から降りた稀勢の里だが、部屋の前に集まった多くの報道陣に対応することなく、付け人とともに部屋の中へと入っていた。

　稀勢の里は１時間半ほど部屋に滞在し、午後８時半ごろ車で部屋を出た。その後、報道陣に応対した関係者は、この日対応はしないことを説明した。

　稀勢の里は初日から小結御嶽海（出羽海）、前頭筆頭逸ノ城（湊）に敗れ、この日は前頭筆頭の栃煌山（春日野）に寄り切りで敗れた。横綱在位中の不戦敗をのぞいての連敗は８となり、１５日制が定着した１９４９年以降、ワースト記録となった。力なく稀勢の里が土俵を割った瞬間、観客席は静まりかえり、稀勢の里の目はうつろだった。

　稀勢の里は４日目、前頭二枚目錦木（伊勢ノ海）との対戦が組まれている。