川井梨沙子、リオ五輪の吉田沙保里さんに感銘「負けてもここまで気を使える人はすごい」

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子63キロ級金メダリストの川井梨沙子(24)=ジャパンビバレッジ=が11日、都内で行われた日本スポーツ賞の表彰式に出席した。現役を引退した吉田沙保里さん(36)について「レスリングはもちろん、人柄を含めて人間力を学んだ」と語った。

 リオ五輪で63キロ級に出場した川井梨は、53キロ級の吉田さんと同じ日に出場した。ただ、吉田さんは決勝で敗れ、その直後に自身は金メダルを獲得。翌日のテレビ局回りではずっと行動を共にしたが、そこでの大先輩の立ち居振る舞いに感銘を受けたという。

 「沙保里さんが1番ショックで悔しいはずなのに気を使ってくれて、『梨沙子は初めて優勝したんだからもっと喜んでいいんだよ』って。負けてもここまで気を使える人は何なんだろうと。すごいなと。私が逆の立場だったら後輩にそうやって声を掛けられるか分からない」

 川井梨はリオ五輪以降、吉田さんらの後を引き継いで日本女子をけん引する存在となった。吉田さんからは8日の引退表明の直前に練習場で報告を受けたという。10日の引退会見が終わって、川井梨はLINEで「ありがとうございました。お疲れ様でした。沙保里さんのことを尊敬しています」と送り、「梨沙子は大丈夫だから頑張って。いろいろあるけど最後は自分の目標に向かって」とエールを受けた。

 自身は東京五輪代表選考を兼ねる昨年12月の全日本選手権で伊調馨(ALSOK)に敗れて優勝を逃し、6月の全日本選抜選手権に向けて雪辱を期す。「今回(負けて)思ったのは、体力も技術も大事だが、一番大事なのは気持ち。妹と五輪に出るという自分の目標に向けて、気持ちがブレないようにしたい」と巻き返しを誓った。

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