14歳の佐藤駿、4回転は跳べるのに…単独3回転トーループは「無理っす」

華麗な演技で観客を魅了する佐藤駿=東和薬品ラクタブドーム(撮影・北村雅宏)
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 「フィギュアスケート・全日本選手権」(24日、東和薬品ラクタブドーム)

 男子フリーが行われ、SP(ショートプログラム)16位の14歳の佐藤駿(埼玉栄中3年)が2本のうち1本の4回転トーループを着氷、2本の3回転アクセルも着氷させる健闘を見せた。得点はフリー140・06点、合計204・95点をマークした。

 冒頭の4回転トーループからの連続ジャンプは1本目で転倒してしまった。しかし、次の単独予定の4回転トーループを着氷させると、コンビネーションで2回転トーループをつけた。

 SPでも4回転トーループを成功させ名を上げたが、実は一般的には難易度が下がる3回転のトーループは跳べないのだという。4回転を跳べるようになったきっかけが、「3回転トー(トーループ)が(コンビネーションの後ろじゃなく)単発では跳べないので怖くて、サルコーで練習していた。ハーネス(練習用に選手をつり上げる器具)でやれば怖くないかと思ってやったら跳べた」と、副産物的なものだったと告白。今も、単独の3回転トーループは「無理っす」とものにできていないと、うつむいて答えていた。

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