清水希容6連覇 世界選手権V逸の無念糧に

 「空手・全日本選手権」(9日、日本武道館)

 男女形、組手の個人戦が行われ、女子形では清水希容(25)=ミキハウス=が圧倒的な力を見せ、大会6連覇を達成した。男子形は世界王者の喜友名諒(28)=劉衛流龍鳳会=が7連覇を成し遂げた。女子組手は植草歩(26)=JAL=が、同種目では初となる4連覇。男子組手は香川幸允(31)=テアトルアカデミー=が5年ぶり2度目の優勝を飾った。

 立ち止まってはいられない。1カ月前に味わった悔しさを振り切り、清水が女王の舞を披露した。決勝では得意の形「チャタンヤラクーシャンクー」で、同い年の遠藤千夏に5-0で圧勝。「今年を優勝して締めくくりたいと思っていた。結果として優勝できてうれしい」と、キュートな笑顔が咲いた。

 11月にマドリードで行われた世界選手権では、決勝で地元スペインの選手に敗れ、3連覇を逃した。「悔しい思いを抱えて、1カ月過ごしてきた」。2年後の東京五輪に向け、急速に力をつけてきてる海外勢の前に、“絶対女王”の立場は揺らぎつつある。それでも、空手発祥の地・日本のエースとして、退けない。「必ず2020年東京で(男子の)喜友名さんと世界一を獲る」と、気持ちを新たに臨んだ大会だった。

 形は来年からこれまでの旗判定から、採点方式に変更される。全員が手探りの中、清水は原点に返り、呼吸法や、シンプルで見やすい技の出し方に取り組んでいる。「1戦1戦を東京につなげていきたい」。あと2年。もう頂点は譲らない。

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