紀平梨花本番へ向けジャンプみっちり 「よかったです」と笑顔
「フィギュアスケート・GPファイナル」(7日、バンクーバー)
女子ショートプログラム(SP)でルール改正後の世界最高得点をマークして首位発進した16歳、紀平梨花が7日、フリー(8日=日本時間9日)へ向けて本番リンクでの公式練習に臨んだ。女子で4連覇中のロシア勢を打ち破り、日本勢としては05年の浅田真央以来となるGPデビューシーズンでのファイナル制覇に挑む。
紀平はフリーの衣装を着て登場。得点源のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)には10度挑み、9本着氷させた。40分間の練習でジャンプを計48度跳び、みっちり体を動かした。
練習中にサモドゥロワ(ロシア)と軽く接触。周囲はひやりとしたが、両者ともに大事には至らなかった。練習後に好調そうだと問われると「はい、よかったです」とにっこり。前日の試合が夜だったこともあり「ちょっと疲れた。(昨夜は)あまり寝られなかった」とも話したが、調子を維持したまま勝負のフリーを迎えられそうだ。
SP4位の坂本花織、同6位の宮原知子も3回転-3回転の連続ジャンプなどで入念に氷の感覚を確かめ、本番に備えた。