チェンが貫録連覇 なかなか曲掛からず出ばなくじかれるも、後半に圧巻演技

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(7日、バンクーバー)

 男子フリーが行われ、SP1位で世界王者のネーサン・チェン(19)=米国=がフリー1位の189・43点をマーク。トータルでは今季ベストの282・42点で連覇を達成した。SP2位の平昌五輪銀メダリスト宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=はフリー183・43点、トータル275・10点で2位に終わった。

 チェンは出ばなを若干くじかれた。スタートポジションについたチェンだったが、なかなか曲が始まらず、会場から笑いが…。自身も一瞬表情を緩めた直後に、音楽がスタート。すぐに表情を引き締めなおし、冒頭の4回転フリップは鮮やかに決めたが、続く4回転ルッツで転倒。4回転トーループにもミスが出て、あまりいい序盤とはいえなかった。

 それでもかつて苦手だったトリプルアクセルを決めると、後半は3つの連続ジャンプを力強く決めきり、加点も獲得。演技直後は悔しさで表情をゆがめたが、最後まで貫いた攻めの姿勢が、連覇へと繋がった。

 今年から名門エール大に進学し、前戦フランス杯後も一度大学に戻り、試験をこなし、今大会に臨んだという文武両道スケーター。「もっといい演技ができると思う。全米選手権、シーズン後半に向けて、完成度を上げていきたい」と、来年3月の世界選手権まで続くシーズン後半を見据えた。

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