羽生結弦の執念、ジャンプ7本中4本を変更し演じ切る

松葉づえをついて会見場を後にする羽生結弦(奥)
3枚

 「フィギュアスケート・ロシア杯」(17日、モスクワ) SP首位の羽生結弦(23)=ANA=が転倒があったものの167・89点、SPとの合計278・42点でフィンランド大会に続くGPシリーズ連勝を果たし、日本男子初の10勝目を達成した。公式練習で右足首を痛めたため、演技構成をフィンランド大会から大きく変更して臨んだ上で、演じ切った。

 冒頭の4回転ジャンプから羽生は構成を変えてきた。4回転ループは同サルコーへ、続く4回転サルコーは同トーループへと変更し、成功させた。

 4回転トーループを3回転フリップに変更。後半に入って連続ジャンプの2本目にアクセルジャンプを入れ驚かせた4回転トーループ-3回転アクセルは行わず、今回は4回転トーループ-1回転オイラー-3回転サルコーにして、ここは何とか堪えた。

 しかし、連続ジャンプはこの後見せられず。3回転アクセルは転倒。最後のジャンプも1回転アクセルになってしまい、羽生としては納得のいかない内容となった。

 結果としてフリーのジャンプ7本のうち順番を問わないとしても4本を変更して挑んだ。順番まで一致したのは3本目の3回転ループのみだった。

 会見場に松葉杖をついて姿を見せた羽生は「ファイナルについては分からない。全日本も分からない」と2年ぶりとなる出場権を得たGPファイナルや、12月21日に開幕する全日本選手権の欠場も示唆した。覚悟の上でもぎ取ったGP連勝だった。

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