宇野昌磨がNHK杯初優勝 今季2勝目!GPファイナル進出確定
「フィギュアスケート・NHK杯」(10日、広島県立総合体育館)
男子シングルのフリーが行われ、平昌五輪銀メダリストでSP首位の宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は183・96点で合計276・45点となり、第2戦・スケートカナダに続き今季GPシリーズ2勝目を飾った。NHK杯初優勝を飾った宇野はGPファイナル(12月・バンクーバー)出場を確定させた。SP2位のセルゲイ・ボロノフ(31)=ロシア=が254・28点で2位。
ベートーベンの「月光」が流れる中、宇野は冒頭の4回転サルコーから4回転フリップ、4回転トーループを成功。しかし続く4回転トーループから2回転トーループへのコンビネーションでは最初のジャンプで手を付いてしまった。最後の3回転サルコーから3回転トーループへの連続ジャンプでもバランスを崩してコンビネーションとならず、満面の笑みとはならなかった。
それでも結果を残した宇野は「どのGPシリーズよりもたくさんの声援やすごい温かい声援の中で滑ることができて自分の力にもなりました。その期待に応えられた演技ができたかなというと、あまりできなかったんじゃないかと思います。次の試合に向けて頑張ります」と振り返った。今後に向けては「まだまだ質とか細かいところに達していないと思います。まずはショート、フリーともにまとめるところからスタートしていきたい」と謙虚に語った。
今季4戦を終えてGPシリーズでは宇野が第2、4戦を制し、羽生結弦(ANA)が第3戦・フィンランド杯で貫禄の優勝。ここまで4大会のうち3大会で日本選手が優勝している。