紀平梨花 日本初GPデビューVへ、朝練習でトリプルアクセル5度着氷

 フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦NHK杯(広島県立総合体育館)は9日、開幕し、男女ショートプログラム(SP)が行われる。午前練習が行われ、日本初のシニアGP初出場初優勝の期待が懸かる紀平梨花(16)=関大KFSC=は、得点源のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を入念に確認。5度しっかりと着氷させた。

 SP「月の光」を掛けた練習では、冒頭のトリプルアクセルを成功。続く3回転フリップは2回転となったが、最後に3回転ルッツ-3回転トーループは鮮やかに決めた。重圧からかミスも目立っていたが、最後のトリプルアクセルはしっかりと決めて練習を終えた。

 前日会見では「今回の大会では完ぺきに演技をして、トリプルアクセルも決められたらと思います!」と話していた紀平。SP1本、フリー2本の計3本のトリプルアクセルを組み込む予定。伊藤みどり、浅田真央という日本女子のエースが武器としてきた“伝家の宝刀”とともに、偉業に挑む。

 ◇日本女子 主な選手のGPデビュー戦

 荒川静香 96年NHK杯     7位

 村主章枝 96年NHK杯     6位

 安藤美姫 04年スケートアメリカ 3位

 浅田真央 05年中国杯      2位

 鈴木明子 08年NHK杯     2位

 村上佳菜子10年NHK杯     3位

 宮原知子 13年NHK杯     5位

 坂本花織 17年ロシア杯     5位

 山下真湖 18年スケートカナダ  2位

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