村上茉愛の母・英子さん 過去最高の快挙たたえる「1年前の自分を乗り越えた」
「体操・世界選手権」(1日、ドーハ)
女子個人総合決勝が行われ、村上茉愛(22)=日体大=が4種目合計55・798点をマークし、同種目の日本勢で初めて銀メダルを獲得した。1966年の池田(旧姓田中)敬子と2009年の鶴見虹子の3位に続く表彰台で、五輪も合わせて過去最高の快挙だ。昨年大会では平均台での落下が響き3位に0・100点差の4位で涙。見事にリベンジを果たしてみせた。
村上は順位が確定すると、一目散に観客席から声援を送った母、英子さん(49)の胸に飛び込んだ。英子さんは日の丸を手渡し「おめでとう、よく頑張ったね」。一回り成長した娘の姿に「昨年は自分の心の弱さで取れなかった。1年前の自分を乗り越えた」とたたえた。
この日の朝には主将を務める日体大の仲間から「茉愛、ガンバ」という応援動画が送られ、村上は「朝から感動して泣きそうになった。みんな応援してくれているし、期待に応えないといけないと思った」と周囲の声援を力に変えた。