体操・男子個人総合、23年ぶりメダルなし 水鳥強化本部長は東京五輪へ危機感

 「体操・世界選手権」(31日、ドーハ)

 男子個人総合決勝が行われ、萱和磨(順大)は6種目合計84・765点で6位、昨年銅メダルの白井健三(日体大)は84・531点で7位に終わった。日本が出場した大会で同種目のメダルを逃すのは、米英軍によるアフガニスタン軍事攻撃の影響を考慮して派遣を中止した2001年を除き、1995年以来23年ぶり。アルトゥール・ダラロヤン(ロシア)と2連覇を狙った肖若騰(中国)が87・598点で並び、得点の高い5種目合計で上回ったダラロヤンが初優勝した。

 6種目の総合力を強みにしてきた日本の伝統が途切れた。エース内村が故障で回避したものの、日本体操協会の水鳥男子強化本部長は「(萱と白井は)失敗して(表彰台に)届かなかったわけではないので余計に厳しい」と東京五輪へ危機感をあらわにした。

 昨年は86点台後半で優勝が今年は87点台中盤。出来栄えを示すEスコア(実施点)の採点が厳しくなった中でも世界のトップは得点を上げた。水鳥強化本部長はロシア、中国に屈し「技を正確に行うということが日本よりできている」と分析した。

 国際大会と採点傾向が異なるが、内村は9月の全日本シニア選手権で87・750点を出した。萱を指導する順大の原田監督は「いつまでも(内村)航平に任せっきりではいられない」と案じた。

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