白鵬14度目全勝V「相撲の神様がほほえんでくれたかな」 4月死去の父にも「いい報告」

 「大相撲秋場所・千秋楽」(23日、両国国技館)

 14日目に41度目の優勝を決めた横綱白鵬(宮城野)が横綱鶴竜(井筒)を送り出し、14度目の全勝優勝を決めた。恒例の館内インタビューでは「久しぶりに相撲の神様が私にほほえんでくれたかなと思いました」などと語った。

 5場所ぶりの優勝インタビューに「久しぶりに相撲の神様が私にほほえんでくれたかなと思いました」と思いを口にした。気分も「ええ、最高です」と表現した横綱は、今年4月に父親のムンフバトさんが亡くなったことに触れ、「4月にオヤジが天国に旅立ちまして、自分なりに寂しい思いをしましたけど、これで無事にいい報告ができるのかなと思います」と万感の思いを込めた。

 33歳になり、けがも増えた。名古屋場所では支度部屋で足を滑らせたことが原因で右膝、右足を痛め3連勝から途中休場。今年はここまで優勝がなかった。今場所前も万全な状態ではなかったというが、「場所直前まで違和感がありましたけど、本当に短時間で体をつくって、本当に良かったなと思います」と振り返った。

 昨年夏場所以来となる全勝優勝を「場所前の稽古、そして初日の流れが、千秋楽までそのまま続いた内容だと思いました」と、いい流れで本場所に入れたからと分析した白鵬は「20代とまったく違うものですね。そしてケガとどう、うまくつきあってくるかが今後の土俵人生にかかってくると思います」とした。

 稀勢の里が8場所連続休場から復帰し、3横綱がそろって千秋楽まで土俵を務め上げた。「三横綱が久しぶりに土俵をまっとうしましたし、その中で私も一生懸命、目いっぱい、自分の相撲を考えて戦ったのかなと思います」とこの点も前向きに捉えていた。

 今場所中に横綱として800勝、幕内通算勝利も節目の1000勝を達成した。「こんなに早く達成することが…けがもありましたから。信じられないです。最高です」と感無量の面持ち。次の目標については多くを語らず、「次はどうこうというより、平成最後の秋場所、全勝で。そして天皇賜杯、39回(注・優勝は41回だが、2010年の名古屋場所、2011年の技量審査場所で2度天皇賜杯の授与がなかったため)抱いたことは光栄に思います」と謙虚に語るにとどめた。

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