白鵬、11連勝で単独トップに ポルディも「オーラ感じた」と興奮

 高安(左)を押し倒しで破る白鵬
2枚

 「大相撲秋場所・11日目」(19日、両国国技館)

 41度目の優勝を狙う横綱白鵬が大関高安を押し倒して初日から11連勝に伸ばした。横綱鶴竜が大関栃ノ心に寄り切られて初黒星を喫したため、白鵬が単独トップに立った。観戦に訪れたサッカー元ドイツ代表でJ1神戸に所属するFWルーカス・ポドルスキ(33)を感動させ、取組後は一流同士、エールを交換しあった。進退を懸ける横綱稀勢の里は関脇逸ノ城に押し出され、3敗に後退。関脇御嶽海は5敗目を喫し、11勝がノルマだった今場所の大関とりは絶望的となった。

 心理戦なら百戦錬磨の白鵬が一枚も二枚も上だった。2度の待った。3度目の立ち合い、慎重になった高安を見透かしたかのように猛烈な右手張り。立つことすら許さず、そのまま両腕で押して土俵に尻もちをつかせた。

 1秒1の電光石火の攻め。1敗で追っていた高安に相撲を全く取らせなかった。「3度目の正直というかね」と涼しい顔。横綱なら正々堂々、真っ向から受ける姿が欲しいが、非情なまでに勝ちに徹する勝負師が白鵬だった。

 全勝優勝した昨年夏場所以来の初日から11連勝。鶴竜が敗れ単独トップに立ち「一番一番引っ張っていくだけ。まず今日は終わった感じ」と5場所ぶり、自身最多を更新する41度目の優勝へ視界はくっきりだ。

 打ち出し後は本場所を初観戦したサッカー界の大スター、ポドルスキと対面した。握手し、3度W杯を制したドイツ代表ユニホームをプレゼントされた。目の前で本人がサインを書いた逸品。「PKでもするか」とご機嫌だった。

 大阪での巡業に続き会うのは2度目。「本場所まで来てくれてありがたい。いいところを見せられた」と満足顔。一流アスリート同士、通じるものを感じエールも交わした。

 ポドルスキも「国技館の雰囲気は最高。神聖なところ」と感激。白鵬の相撲を目の当たりにし「すごく速い。力士はみんな雰囲気があるけど、横綱はオーラを感じた。彼の取組にはオーラを感じる」と興奮しきりだった。

 7日目には観戦した女子テニスの大坂なおみに会い全米オープン優勝を祝福した。「なおみ&ポルディ」の勝負魂注入で、白鵬がVゴールへ一直線だ。

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