女子体操の宮川紗江からパワハラを告発されている日本体操協会の塚原光男副会長、女子強化本部長の塚原千恵子氏が７日、代理人を通じ、「特定の体操関係者」がメディアに出て発言していることに「誤った事実を伝えていると感じている」と不快感をにじませるコメントを発表した。

　塚原氏の代理人事務所は７日に報道各社へコメントを送付。一部ネットメディアで宮川と速見佑斗コーチを引き合わせたという体操関係者の記事についてのコメントを発表したが、それに付随するように、今回の騒動に関する「特定の体操関係者」の発言について触れるコメントも発表した。

　それには「私たちは、今回の一連の報道をみていますと、特定の体操関係者がコメンテーターとしてメディアに連日出演し、各週刊誌の取材に応じ、今回の問題を徒に膨らませ、また多くの誤った事実等を伝えていると感じておりますが」と記されており、具体的な名前こそ挙げなかったが、連日テレビに出ている“体操関係者”をチクリと非難。

　更に「そういった行為には私たちも心を痛めており、体操関係者、そして何より現在頑張っている選手たちに大きな迷惑をかける行為であり、決して許されるものではないと考えております」と強い言葉で不快感をにじませた。

　今回の騒動が起こってからは、自身も体操教室を運営する元メダリストの池谷幸雄氏や、ロス五輪金メダリストの森末慎二氏、元体操選手の相原誠氏らがメディアに出る機会が多くなっている。