桃田賢斗が3回戦敗退「声援に押された」地元選手とのアウェー戦で不覚

男子シングルス3回戦で、インドネシア選手に敗れた桃田賢斗=ジャカルタ(共同)
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 「アジア大会・バドミントン」(25日、ジャカルタ)

 男子シングルス3回戦で、世界選手権金メダリストの桃田賢斗(23)=NTT東日本=が、世界ランク12位のアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)に0-2で敗れた。6月のマレーシア・オープン決勝以来、自身2カ月ぶりの黒星となった。

 21日に行われた団体戦準決勝の再戦となり、またも地元の大応援団に圧倒されるアウェー戦を強いられた。「インドネシア」の大合唱はもちろん、インターバルに相手が上半身裸になるだけで黄色い悲鳴が響き渡った。

 第1ゲームはコントロールが定まらず、いきなり6連続失点を喫するなど18-21で先取を許した。コートチェンジした第2ゲームは序盤リードを奪ったが、中盤以降は相手に主導権を握られ、18-21で負けた。敗れた瞬間、コートに突っ伏して悔しがった。

 会場の声援の大きさに比例するように、相手のスマッシュもラインギリギリに決まるなどさえ渡った。桃田は「声援が相手のシャトルに乗ってすごく押された。勝手にプレッシャーを感じて消極的になってしまった」と振り返り、「そういう中でも動揺しないような、日々の積み重ねが足りなかったのかなと思う」と唇をかんだ。

 世界王者に続くビッグタイトル獲得の夢はついえた。「プレッシャーが掛かった場面でも自信を持って打てるように。普段どれだけ意識高く練習して、本番でどれだけ自信を持って打てるかが勝負になる。そこがまだまだ足りないところ」と課題を挙げた。

 団体戦で48年ぶりに銅メダルを獲得し、個人ではベスト16で大会を終えた。「反省点が見つかったし、もっと成長できると思う。ここで終わりじゃない」と、日本のエースとしてさらなる飛躍を誓った。

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