稀勢、仙台で復興祈願土俵入り「温かい気持ちになれた」

 大相撲の横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が13日、東日本大震災の復興を祈願し、仙台市若林区の荒井東市営住宅(復興公営住宅)で横綱土俵入りを披露した。同地区は高さ10メートルの巨大津波に襲われ壊滅的な被害を受けた。震災遺構の「荒浜小学校」も訪れ、津波の脅威を改めて思った。

 昨年の岩手県釜石市に続き2年連続の復興土俵入り。「若林区には(今も)建物も建っていない。とてもひどい状況を想像できた」と傷跡に心を痛めた。

 左大胸筋の負傷などで8場所連続休場中。進退を懸ける秋場所(9月9日初日、両国国技館)へ向け夏巡業で心身とも鍛え抜く。「(被災地に)元気になってもらえればという気持ちだったけれど応援された。大歓迎されて温かい気持ちになれた」と、逆に復活へのパワーをもらった。

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