張本智和“夏から冬へ”弾丸ツアー「体調には気をつけたい」

 卓球男子シングルスで世界ランク8位の張本智和(15)=エリートアカデミー=が23日、ワールドツアー・韓国オープンを終えて羽田空港に帰国した。2回戦で中国選手に敗れたが、初戦は今年の世界選手権団体戦で敗れた鄭栄植(韓国)に雪辱を果たし、「世界選手権は本当に悔しかったので、勝ててよかった」と胸をなで下ろした。

 卓球のトップ選手は多忙だ。夕方に帰国して間もなく、夜には次戦のオーストラリア・オープン(24日開幕、ジーロング)に出発。韓国は日本と同じ夏で気温30度以上の暑さだったが、オーストラリアは現在冬で気温10度を下回ることもある。ハードスケジュールに加えて寒暖差にも襲われるが、「体調には気をつけたい」と話した。

 24日で東京五輪開幕2年前となる。誰よりも急激な成長曲線を描く15歳は「自分もついこの間まで中学1年だったけど、2年はあっという間」と時の流れの早さに感嘆。「今回みたいに負ければ時間がたつのが早い」と独特な感性をのぞかせ、「1大会1大会ごとの積み重ねが(東京五輪の)金メダルにつながる。(次戦のオーストラリアは)優勝したい」と着実に足元を見据えた。

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