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遠藤が1敗を死守 右足一本俵に残し、取り直し執念星

 妙義龍(右)と競り合う遠藤
 遠藤(右)の投げに宙を舞う妙義龍。同体で取り直しとなる(共同)
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 「大相撲名古屋場所・8日目」(15日、ドルフィンズアリーナ)

 平幕遠藤が取り直しの末、妙義龍を寄り切って4連勝で7勝目(1敗)をもぎ取った。1度は相手に軍配が上がりながら同体の判断で救われて執念の逆転星。1差で追うV争いへ運気も上昇一途だ。関脇御嶽海が千代の国を寄り切って自身初の中日勝ち越しを決め、全勝で単独トップを死守した。1敗は遠藤と平幕朝乃山の2人。2敗で大関高安、平幕の千代大龍、栃煌山が続く。

 筋肉を断裂した右腕、故障に苦しむ下半身で遠藤が驚異の快進撃だ。執念あふれる二番だった。一番目、妙義龍の出足に後退。絶体絶命の土俵際、右足一本で残す粘り腰で裏返りながら、執念の左上手投げで相手を道連れに落ちた。

 軍配は妙義龍に上がったが、物言いがつき同体で生還。続く一番も危なかった。上手を許し押し込まれながら左四つ。腕を返す技ありの寄りで逆転した。

 「最後まで気持ちを切らさずに相撲が取れて良かった。勝ち切れて良かった」。中日で7勝を挙げ、勝ち越し王手は16年秋場所以来。この場所は13勝を挙げ準優勝している。

 苦悩が報われる時が来た。新三役昇進を果たした先場所6日目、右上腕筋を断裂した。7日目から休場し、10日目から再出場。しかし力は入らず6連敗して三役を陥落した。

 手術も検討されたが回避した。右上腕の筋肉の7割が断裂しているという。師匠の追手風親方(元幕内大翔山)は「残り3割を鍛えて理論上は7割まで戻せる」と説明する。一方で上半身までケガしたことで「上下のバランスが良くなった」と親方。本来の左四つの姿に「戻った」とケガの功名もあった。

 15年春場所で左膝前十字靱帯を断裂。ここから下半身の故障を繰り返し昨年7月には左足首を手術した。相撲スタイルを模索し3年かけてはい上がった。見放され続けた勝利運が今、遠藤に流れてきた。

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