左上腕筋を部分断裂し先場所を全休した大相撲の大関高安（２８）横綱稀勢の里（３１）＝田子ノ浦＝が１６日、徳島市・徳島文理大での合宿で横綱稀勢の里（３１）を相手に連日の三番稽古を行い、１勝９敗と負け越した。合宿は１５日に始まり１７日に打ち上げられる。

　２勝９敗だった合宿初日よりはないように手応え。「立ち合い思い切り当たれたので良かった横綱も踏み込みが良かったので。その後の流れは押し込まれていたけど徐々にペースアップしている」。

　稽古後には同大で開催されていたオープンキャンパスに飛び入り参加。急きょ、頼まれた高校生相手のあいさつだったが、「自分は中学卒業で相撲の世界に入った。学生生活は経験していないけど、自分は相撲で出世しようと努力してきた。相撲をやって良かったと思う。皆さんも自分の夢に向かって精いっぱい取り組んで欲しい」と、気持ちの込めたエールを送った。