瀬古リーダー 出否保留の川内優輝に「出てきて!ごちゃごちゃにして」

 日本陸上連盟は15日、都内で会見し、20年東京五輪の男女マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の開催日とコースを発表した。男女とも2枠が決まる運命のレースは、2019年9月15日に午前9時台のスタートで開催。コースは先日発表された20年東京五輪のコースとぼ同じで、発着は明治神宮外苑。浅草、皇居、東京タワー前など東京の名所を周る。五輪本番では現在、建築中の新国立競技場発着となる。

 瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「(有力選手が)全員がそろって一緒に走るのは初めてのケース。想像しただけでワクワク感、ないですか?」と、ニヤリ。その上で今年のボストンマラソン優勝者で、来年4月に公務員ランナーからプロランナーに転身する川内優輝(埼玉県庁)について「逃げる選手もいるし、ついていく選手もいるだろう。そこに川内が出てきて、ごちゃごちゃにしてくれたら、楽しくなる」と、出場を懇願した。川内は苦手な暑さを理由に、現在のところ出否を保留している。

 MGC出場に向けた選考は昨季から始まり、男子は大迫傑(ナイキオレゴンプロジェクト)、川内ら13人、女子は松田瑞生(ダイハツ)、関根花観(日本郵政グループ)ら6人が出場権を獲得している。

 東京五輪の出場枠は男女とも3。残り1枠は19年秋~20年春に行われる主要大会での派遣設定記録突破者のうち最上位の競技者を選出する。

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