近大接戦制し決勝へ!206センチパトリックが30得点の活躍

 「デイリー主催・西日本学生バスケットボール・男子準決勝、近大86-84関大」(9日、エディオンアリーナ大阪)

 男女の準決勝が行われ、男子は京産大と近大が決勝に駒を進めた。近大はコンゴ出身の1年生センター、カロンジ・パトリックが206センチの長身を生かした迫力あるプレーでチーム最多の30得点を決めた。女子は3連覇がかかる愛知学泉大と、活動休止期間を経て3年前にチームを再結成した名古屋経大が決勝で対決する。最終日の10日は3位決定戦が午前10時から、決勝戦は午後1時20分からエディオンアリーナ大阪で行われる。

 豪快なダンクが名門復活ののろしだ。近大のコンゴ出身のパトリックが計30得点を挙げ、猛追する関大を振りきった。春季関西選手権を制して臨む今大会。関大との関西対決で「試合前に余裕を持ってしまった。ゴール下で、もっとコミュニケーションを取らないといけなかった」と、流ちょうな日本語で反省した。

 禿(かむろ)正信監督が「パトリックが入ったことでみんなが気持ちよく動けるようになった」と目を細めるように起爆剤となっている。中学3年でコンゴから来日し、京都・東山高を経て今春、近大に入学。ゴール下で206センチ、103キロの体格を生かすだけでなく、関西弁を交えた明るいトークも魅力だ。「高校では練習と試合で全然勉強できなかったけど、友達や先生との会話で日本語を覚えた」と胸を張る。

 来日して5年。一度も帰国することなく「日本の文化にも慣れた。自分のことを日本人だと思っている」と言う。異国の地で打ち込んできたバスケットボール。「優勝を目指してきた。1点差でもいいから勝ちたい」と気合十分だ。

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