稀勢の里、名古屋場所へ稽古再開も…異例“稀勢のカーテン”

 田子ノ浦部屋の入り口に貼られた、稽古見学を断る貼り紙
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 左大胸筋の負傷などのため大相撲夏場所を全休し、7場所連続休場中の横綱稀勢の里(田子ノ浦)が5日、都内の部屋で名古屋場所(7月8日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けて稽古を本格的に再開した。報道陣には非公開で、崖っぷちから今度こそ再起を目指し、厳戒“稀勢のカーテン”で一歩を踏み出した。

 入り口には前日にはなかった「稽古見学はお断り致します」の貼り紙。部屋関係者が「きょうはなしで」と、集まった報道陣に頭を下げた。巡業もない6月、部屋の稽古を公開しないのは異例だ。

 関係者によれば約2時間、基礎運動などで汗を流したという。帰り際には「まあまたここから頑張ります」と、言葉少なにタクシーに乗り込んだ。出場すれば進退のかかる名古屋場所へ向け、早くもピリピリ感が漂った。

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