維新・松井代表 アメフット問題「警視庁が捜査すべき」…被害届「父親として当然」
日本維新の会の松井一郎代表=大阪府知事=は22日、アメリカンフットボールの日大選手による悪質タックル問題で、被害を受けた関学大選手の父親で同党(大阪維新)所属の奥野康俊大阪市議が警察に被害届を提出したことに関して「被害者の父親として子供を守るのが絶対的使命なのだから、当然の判断」と述べた。党としては問題に直接関与しないとしたうえで、日大側の調査では真相究明が進まないと断じ「僕は警視庁が捜査すべきだと思います」とした。
大阪府庁で記者団の質問に答えた。
松井氏は「お父さんが我々の政治グループの一員かどうかは全然関係なく、被害者の父親として、自分の子供を守ることが絶対的使命。今の日大の対応を見れば、警察に被害届を出さなければ、自分達の子供とその仲間を守れないと判断するのは当然かなと思います」と述べた。
21日の会見で、奥野市議は、被害届の提出や、自身が身分公表して会見することは本意でなかったが、問題が長期化し、やむを得ない状況になったと説明していた。
松井氏は、今回の問題を「これはプライベートな話」として党としては問題に関与しない考えを示した。
これまでの日大の対応について「僕は内部調査では真実は明らかにならないと思いますよ」と語った。「ルール無視のタックルがあってからもう2週間以上経過している。内部調査なんて本来、誰が原因でどういう指示があったのか、今の時点で明らかにならないとおかしい話」と指摘し「誰しもが、色々と人間関係のしがらみで進まない、真実が明らかにならないと分かっている」と断じた。
そのうえで「そういうことをもっての被害届。これは東京で起きたことだから、警視庁が捜査すべきだと、僕はそう思います」と述べた。