柔道世界王者・橋本壮市が規約違反 強化指定ランク降格処分

 全日本柔道連盟(全柔連)は19日、男子73キロ級世界王者の橋本壮市(26)=パーク24=が、個人合宿を行っていた国立スポーツ科学センター(JISS)の宿泊施設に無断で知人を招き入れたことが発覚したため、強化選手としての規律違反を理由に強化指定ランク降格などの処分を科すと発表した。

 橋本は17年世界選手権ブダペスト大会に日本代表として初出場し、金メダルを獲得。2020年東京五輪に向けて活躍が期待されている。

 JISSは日本のスポーツの国際競争力向上を目的に、2001年に設立されたトレーニング・研究施設で、立ち入りには厳重なチェックが必要となる。橋本は自身が持っていた入館カードを使い、2月8日の0時過ぎから午前6時頃まで知人を招き入れていた。その後、日本オリンピック委員会(JOC)から施設利用規約違反の疑いがあるとの報告を受け、全柔連が本人に確認したところ、違反を認めて謝罪したという。

 橋本は昨年4月から強化ランク最高のAに指定されていたが、Bに降格。年間最大240万円の助成金も対象外となる。また、JISSおよび隣接する味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)の半年間の利用禁止の他、大会や合宿など強化事業に参加する場合は半年間自己負担となり、社会奉仕等の更正プログラムの受講などが課せられる。

 都内で会見を行った中里壮也専務理事(60)は「誠に遺憾。日本オリンピック委員会(JOC)、JISSに大変なご迷惑をお掛けしてじくじたる思い」と陳謝し、再発防止に向けて「選手は公人であるという自覚を持つように、猛省を促したい」と話した。

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