吉田沙保里 偉業へと結びついた母・幸代さんのかけた言葉とは

 女子レスリング4大会連続メダリスト・吉田沙保里の母・幸代さんが22日、テレビ朝日系「中居の身になる図書館」に出演。最大のライバルだった山本聖子を倒した大一番で娘にかけた、貴重な“一言”を明かした。

 3歳でレスリングを始めてから、全国レベルの大会で何度も優勝していた沙保里。だが世界選手権も制覇していた山本には、中学時代の初対戦で敗れて以来、どうしても勝てない相手だった。

 04年アテネ五輪の選考を兼ねた「ジャパンクイーンズカップ2004」。大事な戦いを前に沙保里は、幸代さんに「勝てない。タックルも通用しない。力にも圧倒される。聖子さんには勝てない」と嘆いたという。

 力が対等でありながら勝てない要因を「精神的な弱さ」と感じた幸代さん。弱気な娘に対して、「あなたなら大丈夫。本当に大丈夫。お父さんが教えているんだから」と励ましたという。

 一般的に、「頑張れ」という言葉が出ても不思議ではないシーン。MCの中居正広から「『頑張れ』って言わなかったんですか」と問われた幸代さんだったが、「一生懸命がんばっているのに、これ以上『頑張れ』とは言えなかった」と、当時の思いを打ち明けた。

 結果的に沙保里は果敢に攻め続けて、ライバルを撃破。この大きな勝利が、その後の五輪3連覇の偉業へとつながった。

 同番組に出演した脳科学の友田明美先生は「『頑張れ』と期待や過剰にプレッシャーをかけてしまうと、前頭葉の機能が低下してやる気を失ってしまう。期待に応えられない時に心が折れるんです」と分析。中居は「『頑張れ』って言っちゃいますよね」と、幸代さんの言葉に深くうなずいていた。

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